アルプスの橋梁デザイン 今月の「橋梁と基礎」に,千葉工大の八馬さんとの共同執筆で,私が今住んでいるアルプス地方の橋梁デザインについて記事を書きました. 今回はスイスのコンツェット,オーストリアのマルテ・マルテ・アーキテクテンの橋を取り上げました.橋への訪問や,彼らへのインタビューを通して,橋梁デザインのさらなる可能性,"橋を集客装置として成功させた"事例の紹介です. ページが限られていて,一つ一つの橋については詳細に書けなかったため,そのうちこのブログにまとめます. 「橋梁と基礎」2017年10月号橋で人を呼びこむ ─ 欧州アルプスの橋梁デザイン ─ 増渕 基 / 八馬 智 author Author ドイツ在住の橋梁・構造エンジニア / email: motoi (at) masubuchi.de Popular Posts ジェノヴァの橋の崩壊は,設計者モランディの責任か ジェノヴァの橋 外観 [1] 先日(2018年8月14日)イタリアで起きた,ショッキングな 橋の 事故について.今回の事故は,維持管理の問題の側面が大きいかと思います.しかし,そちらの面からは,専門家の間で大いに議論されているように思いますので,ここでは設計... ポルシェの形をしたパビリオン - 片持ちのシェルに構造的合理性はあるか? ベルリンから高速列車でおよそ1時間,ヴォルフスブルク (Wolfsburg) は、ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲンの企業城下町です.中央駅から川を隔てたすぐ脇に,工場兼,テーマパークであるアウトシュタット(Autostadt)“自動車の街”があり,今回紹介す... なぜ大雪で「くまがやドーム」の屋根が壊れたのか考えてみた 関東地方を襲った大雪によって,インフラ,建築構造物にも多大な被害が出ていますね.心配しながらネットで各地の様子を見ていたのですが,その中で,熊谷市の「彩の国くまがやドーム」の屋根の壊れ方が少々気になったので考察してみました. https://twitter.com/hir... フライ・オットーのプリツカー賞受賞の報と訃報に接して ミュンヘンオリンピック競技場 昨日(2015年3月10日),フライ・オットーの2015年のプリツカー賞受賞のニュースとともに,訃報が報じられました.受賞と訃報に関係はなく,本当に偶然だったようで,ただただ驚きました. プリツカー賞HPによると,受賞は今年の始め(2... ウンシュトルト高架橋に見るヨルク・シュライヒの造形力 前回のゲンゼバッハ高架橋( 1 , 2 )と同じく,Ebensfeld‐Leipzig/Halle間の高速新線上にあり,ほぼ同時期に施工されたのが,このウンシュトルト高架橋(Unstruttalbrücke)です. シュライヒ・ベルガーマン&パートナー事務... たったの16日間のために50年と一億円以上をかけた橋 「THE FLOATING PIERS」 The Floating Piers, Lake Iseo, Italy, 2014-16, Photo: Wolfgang Volz, © 2016 Christo, taken from http://www.thefloatingpiers.com/press/ ... ジェノヴァの橋の崩壊は設計者モランディの責任か - 続報 - 現地に行ってみた 2018年9月の状況(著者撮影) (この記事には事故現場の写真が含まれますので閲覧にはご注意下さい.) 前回の記事 > ジェノヴァの橋の崩壊は,設計者モランディの責任か モランディの橋の事故からおよそ二ヶ月.先日書いた記事のアクセス数は5000を超えてい... 構造エンジニアという職能の誕生 - エッフェルの橋が先か,パリの機械館が先か ポルトのドウロ川( Douro River )には,大きな橋が6つ架かっていますが,その中でもマリア・ピア橋( Ponte Maria Pia )はギュスターヴ・エッフェル( Gustave Eiffel )が設計した橋として有名です. 錬鉄製の 2 ヒンジアー... 良い橋って何?という人のための橋梁デザイン入門 - モランディの傑作を教科書として 驚くべきことに,晩夏のヴァーリ湖(Lago di Vagli)には全く水がなかったのである. 水面に浮かぶ凛とした姿が見れることを期待していたのに. 少々がっかりはしたけれど,しかし,それでもこの橋の佇まいには心打たれるものがあった. ... ニューヨークのMOMAで語られた日本の構造家列伝(1/2) 去る 2016 年の 4 月に,ニューヨーク近代美術館 (MOMA) で日本の構造家をテーマにした講演会「 Structured Lineages: Learning fromJapanese Structural Design 」が行われました.もう大分時間が経... ラベル a1_シェル (4) a1_ドーム (1) a1_パビリオン (5) a1_環境建築 (1) a3_ケーブル構造 (3) a3_テンセグリティ (1) a3_モノコック構造 (1) a3_膜構造 (1) a4_ステンレス鋼 (1) a5_石積み構造 (1) b1_鉄道橋 (11) b1_道路橋 (3) b1_歩道橋 (9) b2_曲線橋 (1) b3_アーチ橋 (2) b3_インテグラル橋 (3) b3_フィーレンデール橋 (2) b3_斜張橋 (2) b3_吊橋 (2) b3_浮き橋 (1) b4_RC/PC橋 (8) b4_鋼橋 (4) b4_合成・複合橋 (3) b4_木橋 (1) c01_[日本] (1) c02_[ドイツ] (19) c02_アルゴイ地方 (1) c02_ヴォルフスブルク (1) c02_ケンプテン (2) c02_シュトゥットガルト (1) c02_ベルリン (3) c03_[スペイン] (4) c03_バルセロナ (2) c04_[オーストリア] (2) c04_[スイス] (2) c04_チューリッヒ (1) c06_[アルプス地方] (3) c07_[イタリア] (4) c08_[ポルトガル] (3) e_Carlos Fernández Casado (2) e_Dr. Schütz Ingenieure (1) e_Pedelta (2) e_SOM (1) e_エッフェル (1) e_エンゲルズマン (1) e_クニッパーズ (3) e_シュライヒ_sbp (7) e_シュライヒ_マイク (10) e_シュライヒ_ヨルク (6) e_セシル・バルモンド (1) e_ゾーベック (3) e_ビル・ベイカー (2) e_フライ・オットー (2) e_マイヤール (1) e_マルテ・マルテ・アーキテクテン (1) e_モランディ (3) e_ユルク・コンツェット (1) e_川口衞 (3) f_アダプティブ構造 (1) f_コンピュテーショナルデザイン (1) f_バタフライウェブ (1) f_レクチャー_Best of Engineering (2) f_レクチャー_カーボンでつくる未来の建築 (2) f_構造おもちゃ (2) f_構造デザイン論 (5) f_構造とアート (3) f_講演 (6) f_書籍 (9) f_展覧会 (3) f_土木デザイン (4) Blog Archive ► 2018 (7) ► 10月 (3) ► 8月 (2) ► 3月 (1) ► 2月 (1) ▼ 2017 (6) ► 12月 (1) ▼ 11月 (5) 構造エンジニアという職能の誕生 - エッフェルの橋が先か,パリの機械館が先か やわらかな剛体 - ケーブル・ネットによる巨大アート作品 橋はまっすぐ架けるべきか - コインブラの歩道橋からセシル・バルモンドとは何者かを考えてみる ドクター・シュッツ・インジェニアの橋 ホーフェ橋 アルプスの橋梁デザイン ► 2016 (5) ► 12月 (1) ► 8月 (2) ► 2月 (2) ► 2015 (10) ► 11月 (2) ► 10月 (2) ► 9月 (1) ► 5月 (1) ► 3月 (1) ► 2月 (3) ► 2014 (19) ► 5月 (1) ► 4月 (2) ► 3月 (4) ► 2月 (12) ► 2013 (3) ► 12月 (3)