ありがちなタイトルはただの冗談ですが,たまにはネタも.
私がテンセグリティおもちゃに出会ったのは,かれこれ10年以上も前の旅行中,ヨーロッパのどこぞの街のおみやげ屋さんでした.おぉ,テンセグリティがおもちゃになっている!と興奮したのを覚えています.このアメリカのManhattan
Toy (マンハッタントイ)社製の「Skwish(スクイッシュ)」は約30年前から販売されているロングセラーで,今では日本でも簡単に手に入るようです.
生後半年の赤ちゃんに実際に遊んでもらったら,非常に玩具として優れているのが分かりました.その理由を5つほど書きます.
まず1つ目の理由は,言わずもがな,その軽さ.少ない材料で表面積を稼げる,まさに究極の軽量構造物.非力な赤ちゃんでも軽々と(笑)持ち上げられます.
2つ目は,その掴みやすさ.テンセグリティの特徴である“浮いた“棒は,赤ちゃんの小さな手でも容易に掴むことができます.そして,浮いているからこそ,口にも入れ易い!まずは何でも口に入れて情報を得ようとする赤ちゃんには大変有り難い仕組みになっています.
でも,口に入れている時に,急に赤ちゃんが前のめりで倒れたりしたら・・と心配の方も大丈夫!万が一前のめりで倒れて全体重がかかっても,柔らかいので,全体が潰れるだけです.おもちゃ自体も,力が取り除かれれば,ゴムの力ですぐに復元します.
テンセグリティを構造体として用いようとすると,剛性の低さ(柔らかさ)が大きなデメリットになるわけですが,赤ちゃんのおもちゃと用いると,この特性さえメリットになるわけです.これが3つ目の理由.
そして4つ目は,上述したように,復元力があるので,かばんに雑に放り込んで潰れても問題ないですし,コンパクトに収納可能です.
そして5つ目は,賢くなる!「なぜどの棒同士も触れ合っていないのに,構造体として成立しているんだろう,これはさながら,引張(ゴム)の海に,圧縮材(棒)という島が浮かんでいるようではないか!」などと,赤ちゃんは考え込んでしまうので,脳みそが活性化されて賢くなります.
・・と,段々怪しくなってきたので,この辺で.お薦めのおもちゃです.
追記>
調べたら,近年特に評価が上がって数々の賞をもらっているようです.それも納得の質の玩具です.
2014 Family Choice Award
2013 American Specialty Retailer Association, Best
Toys for Kids Award
2011 Dr. Toy, Best Classic Toy Award